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Why we should embrace aging as an adventure

※物は考えよう

 千差万別? かなぁと、おばちゃんは思うのよ。

 

 

We need to feel better about aging in order to age better, says writer and activist Carl Honoré. How? In this spirited talk, Honoré offers a set of simple solutions to combat ageism.

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50歳になって考えた

1年前、すごく悲惨なことが起きたんです。

私は50歳になりました。

でも、今は笑顔でいられます。そのときは、すごく落ち込みましたが。

50歳になって、ふだんは考えない問題に直面しました。

年齢差別です。年齢をもとに、人のことを決めつけること。

年齢差別は、若い人にも、年をとった人にもあります。

でも、人生の後半に入った人にずっと重くのしかかります。

なぜか?

年齢差別は、若さへの崇拝(若いことがいつでもいいという考え方))と複雑にからみあっているからです。

マーク・ザッカーバーグがこう言ったことがあります。「ただ単に、若者のほうが頭がいいのだ」と。

多くの人がその言葉にうなづきました。

でも、うなづくのをやめる時が来ました。年齢差別は私たちにとって害でしかないから。

 

 

年齢差別をやめるべき

その証拠はあらゆるところにあります。

今、私たちは、これまででずっといい暮らしをしているし長生きをします。でも、年を取ることをみじめだと思ったことはありませんか?

年を取ることを考えるだけで、恐怖や恥、罪悪感、嫌悪、拒絶の気持ちがわきあがります。

Googleで、I lie about my…(私は私の~について嘘をついている)とタイプすると、トップに出てくるのは何だと思いますか?

体重でも、収入でも、身長でもありません。

年齢です。

年齢差別のせいで、年を取ることがすごく悪いことに感じてしまい、年齢を偽ってしまうのです。

マッチングアプリ(出会い系アプリ)でも、職場でも、愛する人にも、自分自身にも嘘をつきます。

年齢差別は私たちを分裂させもします。

大きな問題に人類として立ち向かうべきときに、人々を世代ごとに喧嘩させてしまうんです。

さらに、年齢差別は、私たちが気づかないうちに、私たちを傷つけます。

自己充足的予言(self-fulfilling prophecy)として働いてしまうからです。

若さを崇拝し、年を取ることを悪く考えていると、まずい年のとり方をするとリサーチからわかっています。

認知や体の問題がより起きやすくなるんです。認知症になったり若死にしたり。

 

 

年齢差別は打ち負かせる

でも、年齢差別は、打ち負かすことができます。

若さへの崇拝は、人間にとって永遠でも不可欠なものでもないのです。

年を取ることに対する態度は、時とともに変わり、進歩していきます。

1960年代、人々は、若さを崇拝していましたが、現代は、崇拝しないことだって選択できます。

若さへの崇拝をやめられる理由が2つはありますよ。

まず、年を取ることに対する偏見は、間違っているということ

若いことが、いつもいいわけではありません。

40歳すぎたら、何もかもが衰えるわけではないのです。

クリスティーヌ・ラガルド(Christine Lagarde 女性で初の欧州銀行総裁)は、60代で、世界的な金融機関を切り盛りしています。

デイビッド・アッテンボローDavid Attenborough)は、90代で、すばらしいドキュメンタリーを発表しました。

世界は、より上手に年をとり、年を取ることに対していい気分でいられることを助ける方向に動いています。

年を取ることに対する固定観念のいくつかを紹介し、それが間違っていることをお伝えしますね。

 

 

固定観念その1:晩年はゆううつである

お年寄りを描写するとき、私たちがよく使う言葉は、悲しい、気難しい、怒りっぽい、機嫌が悪いですが、これは、嘘です。

世界中の研究から、人はUの形の幸福カーブを描くとわかっています。

子供のとき幸福度が高く、年齢とともに少しずつ下がっていき、中年のときに、最低になりますが、その後は、だんだん上がっていくのです。

世界のどこでも、幸福レベルがもっとも高く、人生に満足しているのは、55歳以上の人です。

チンパンジーオラウータンにも同じ傾向があるとわかっているので、晩年になると幸福度があがるのは、霊長類の遺伝子のせいかもしれません。

50代になった私は、これからは、幸福度が上がっていきます。

 

 

固定観念その2:若いときは創造性がある

これも間違っています。

人間は何歳であろうとも、とてもクリエイティブですし、創造性によっては、年齢を重ねないと得られない2つのもの、つまり生きた時間と経験がなければ生まれません。

だからこそ、晩年に創造的な仕事をした人が、人類の歴史をとおして何人もいるのです。例えば、ミケランジェロマチス、ベートーベンやバッハ。

彫刻家のルイーズ・ブルジョワ(Louise Bourgeois)が、かの有名な巨大なクモの作品を作ったのは、80代のときです。

今、物理学者のジョン・グッドイナフ(John Goodenough)は、90歳で、充電できる乾電池の再開発を研究しています。

マヤ・アンジェロウは、「創造性を使い果たすことなどできない」と真実を言い放ったのです。

使えば使うほど、創造性は得られますよ。

 

 

 

固定観念その3:年をとった人は、生産性が低く、職場で役にたたない

40の坂を超えるとよく言われることですが、これもまた大きな見当違いです。

社会的な見識が求められる仕事では、年齢が進むにつれて生産性が上がります。

私たちの社会的なスキルは年齢とともに、向上するからです。

年をとれば、全体像を把握するのもうまくなります。さまざまな視点を使い分け、困難な問題の解決策を導き出すパターンを見つけるのも上手になるのです。

職場では、年を重ねて得る経験は、すばらしい力になります。

さまざまな研究によれば、世界がどんなふうに回るか、なぜ物事がそのようになっているのか理解することは、50歳前後になって初めてできるそうです。

提案箱を設置している企業が、いいアイデアは年配のスタッフが提案するし、ベストのアイデアは、55歳以上のスタッフが考える傾向があると報告しているのも不思議はありません。

最近、アメリカでスタートアップの企業を調べた研究によると、創業者が中年かそれ以上だと成功する確率があがります。

40歳で終わり? 多くの人は、40歳でようやくスタートするんです。

 

 

 

固定観念その4:年配の人は、新しいことを学ぶことができない

「年老いた犬に新しい芸を教えることはできない(you can’t teach an old dog new tricks)」という言葉、みな、知っていますよね。

実は、これは、犬についても間違っているんです。

もちろん、人間にもあてはまりません。

語彙、一般知識、専門知識は、生涯を通じて増えていきます。

新しいスキルを学ぶのに少し時間がかかったとしても、みな、習得できるのです。

40歳近くになるまで、料理を学んだことがなかったジュリア・チャイルドは、アメリカの有名な料理人になりました。

ヴェラ・ウォンは40代で、ファッションデザイナーとして再出発しました。

今、この瞬間に、100万人以上の55歳を超える人達が、Code Academyというオンラインのプラットフォームで、コンピュータのコーディングを学んでいます。

私の母は、余暇にフランス語のプライベートレッスンを行っていますが、優秀な生徒は、60代です。

さて、ここまで4つの固定観念を見てきましたが、すべて、うら寂しくて、よく知られていて、間違っているんです。

つまり、年を取るにつれて、すべては悪くなっていくという考え方は、ナンセンスそのものなのです。

 

 

 

マイナス面にばかり目を向けない

もちろん、年を取るマイナス面はあります。

私は20代のときのように速く走れないし、髪は薄くなってきたし、老眼鏡が必要です。

でも、これがすべてでがありません。

年を取るデメリットにばかり、意識を向けるのをやめれば、多くのことは、あまり変わりません。

むしろよくなることもあります。

確かに小さな文字を読むには、老眼鏡が必要ですが、年を取るにつれて、世の中のことがより明確に見えるようになりました。

だからこそ、年を取ることについて、誰もが新しいナラティブ(物語)を作る必要があります。

より豊かで、ニュアンスに富んでいて、楽天的なナラティブです。

ここで、私の2つ目の論点に入ります。

 

 

 

変わりつつある年の取り方

世界は、もっと楽天的な方向に動いています。年を取ることは、もはやかつてのようではありません。

医学が進歩し、聴覚や視覚を回復したり、義肢を作ったり、股関節を再建したりする技術が生まれました。

今は、どんどん人口が老齢化しています。

こんなに増えている高齢者を無視することなんてできません。しかも、多くの高齢者が、21世紀に年を取ることを再定義しています。

50代で起業し、60代で新しい言葉を学び、70代で選挙に打って出ます。80代でマラソンをし、90代で恋をします。

このようなロールモデルは重要です。

より多くの人が、年を取ることへの固定観念をくつがえすのを見れば、私達も同じことができるようになりますから。

55歳以上の人はお金をもっています。

2020年までに、60歳以上の人が世帯主の世帯は、世界で15兆ドルまで使うと見られています。好むと好まざるとにかかわらず、お金は重要ですよね。

この傾向はポップカルチャーに影響を与えています。

最新作の「ターミネーター」(映画)では、60代のサラ・コナーがロケット弾を使います。

 

 

 

今を大事にすることが重要

実はどんな年齢にもいいところと悪いところがあり、どんな年齢でも素晴らしいのです。

ただ、その年齢を愛情をもって抱きしめたときだけ、そうなります。

過去を恋しがり、未来におじけづくことをやめ、今を大事にしたときだけ。

つまり、年齢差別をやめたときだけ、そうなります。

 

 

 

年齢差別と闘おう

どうやって、年齢差別や、年齢差別の産業構造と闘うことができるでしょうか?

まず、年齢差別に対する、大規模で大胆な公的キャンペーンを立ち上げることから始まるでしょう。

年齢差別は、社会的に受け入れられないことだ、恥ずかしいことだし、誰も、望んでいないことだと抗議します。

年齢差別に対する新しい法律を制定するのもいいですね。

職場から、締め出された世代を戻すのもいいです。固定観念を砕くには、そういう目で見られている人達を目の当たりにすることが効果的ですから。

21世紀に年を取ることを、再定義する闘いをするために、私達ができることをいくつか紹介しますね。

まず、言葉遣いに気をつけてください。

年寄りの物忘れ(senior moment )、アンチエイジング、40の坂を超えている(wrong side of 40)、年を感じる、老犬に新しい技は教えられないという言葉を使うのはやめましょう。

こういう言葉を使うたびに、言葉が示している思考を強化してしまいますから。

年を取ることは、衰退しかないという思考です。

最後に、正直になりましょう。年齢を偽るのをやめるのです。

年齢について嘘をつけば、数字に自分を超える力を与えてしまいますからね。

憂鬱で暗い年齢差別主義者の固定観念に自分を閉じ込めてしまいます。

でも、自分の年齢について正直になれば、年齢差別主義者のシナリオから、自由になれます。

そして、人生のすべてのステージで、それがどんなものであるのか、自分で定義できます。

だから、年齢を正直に言いましょう。

誕生日を嘆くのではなく、祝いましょう。

まず、私がそうしますね。

私はカールで51歳です。そして、それを受け入れています。

受け入れているだけでなく、誇りに思っています。

そして、これから起きることを楽しみにしています。

皆さんが何歳であろうと、自分のものにしてください。そして、それを、世界に示しましょう。

 

 

 

 

*単語の説明*

self-fulfilling prophecy  自己充足的予言。誤った判断や思い込みのせいで、思っていたことが現実化すること。

古典的な例:大恐慌時代、経営が安定していた銀行も、「銀行が危ない」という噂を信じた人々が、こぞって預金を引き出したので、破産した。

自分に関して、「どうせ私なんてできっこない」と思っているせいで、何かができないのも、自己充足的予言と言えます。

 

denigrate  人の性格や評判を傷つける、中傷する、悪くいう

 

bang out  打ち出す、強打する

 

confer  (恩恵、贈り物などを)与える

 

John Goodenough  ジョン・グッドイナフ。アメリカの物理学者でリチウムイオン二次電池開発の第一人者。2023年6月25日に100歳で永眠。97歳のとき、ノーベル化学賞を受賞しました(ノーベル賞史上最高齢)。

 

acumen  鋭さ、眼識、洞察力

悲観するな! 年を取ることを冒険だと思って楽しもう(TED)

 

 

 

 

世の中には 煮ても焼いても食えない年寄りも居て、

老害なんて言葉も生まれるわけで。されど納得できる部分もあって。

謙虚なお婆ちゃんになりたいと、49歳のMさんは思うのよ。