Abundzu

Lebe gehorsam

当ブログにはアフィリエイト広告を掲載しています

車椅子生活を恥じていたのは娘でした

※ケツの穴の小さい女=ぶー子ちゃんでした。

 

 

30年程前事故に遭い 車椅子生活になった私のママ

「ありがとう」と「ごめんなさい」が口癖になってしまった私のママ

 

 

皆に助けてもらって生きている だから「ありがとう」

皆に迷惑を掛けて生きている だから「ごめんなさい」

 

いつも良い人でいようとする母に娘の私は苛つく

「偽善者」と、母に暴言を吐くときもある。

 

 

昨日(2/26日曜日)の話

スーパーでタマゴが安売りをしていた。

新聞広告なんてみないから、タマゴの安売りも知らずママと買い物に行ってしまった。

いつもママと出かけるときは混雑する時間帯を避け午前中に行くのだが

数量限定のタマゴさん、午前中から人の山

 

車椅子 邪魔になってしまうな、買い物せず帰るか。

迷っているとぶーこちゃんのお腹がジェットコースターの下りバージョン。

「ママごめん、ここで待っていて。トイレへ行って来る」

人様の迷惑にならぬよう端っこにママを置いてトイレへダッシュ

 

そうなの、

こんな気持ちが急いでいる時に限ってトイレは混雑しているのよ。

しかもトイレはふたつ。並んでいる人は10人ほど。。。

全然進まないトイレの渋滞

周りの空気はグレー

 

渋滞の原因は赤ちゃんのオムツ交換をしている女性と、足の悪い年配のばあちゃん。

 

オムツ交換を終えた女性に、一人の女性が言う。

「障害者トイレにオムツ交換のスペースがありますよ!」←かなりお怒りモード。

「車椅子の方がいるのに入れるわけないでしょ!」←姉ーちゃんママ、頑張れ、母は強!.....って 車椅子って家のママじゃん。。。 (>_<) ゴメンナサイ!

 

 

「すみません、うちの母です。 気遣い有難う御座います、すみません。。。」

で そそくさトイレから逃げるぶーこちゃん。

下りジェットコースターも止まってしまった。。

 

ママ帰ろ、

ぶーこちゃんの心がもう限界だわ。

 

 

半泣き状態でママを放置した所へ行くと 

我家の母ちゃんタマゴをしっかり持っている。

「どうしたの?」

「ぶーこちゃんタマゴ好きでしょ。あの女の子がね タマゴを取って来てくれたの」

「にゃ?」

お会計まで済ませてある

「レジまで行ってくれたの、野良仲間なの」

「は?」

 

ようするに、家の近所の子供らしい。

ニャン達を通して仲良くなり、子供と仲良くなればその親とも仲良しになり、娘が居ない間 近所の子供達&保護者も交えお茶会をし、楽しんでるそうな。

 

申し訳ないとお礼に行くと、子供の母さんは「なんも、いいのよぉ~ なんでも高くなって、ねぇ~ 云々かんぬん...」

 

笑顔の母さんとニャン仲間 

輪に入れないぶーこちゃん。

 

優しい思いやりに、娘は苦しくなる。

 

かあちゃん、ごめんな。

私が一番 車椅子の事 気にしているな。

こんなに親切にされてたんだね。

 

 

私が一番 引け目を感じているのかも知れない。

母が、

身体障害者である事を、車椅子であることを。

人様に迷惑を掛けないように、後ろ指刺されないようにって。

 

母ちゃん ごめんな。

母さんのいう通り、「ごめんなさい」と「ありがとう」をちゃんと言わなきゃな。

逃げちゃダメだな。

 

 

まだまだ これからも人様に迷惑をかけるだろう。

日常生活でも、旅先でも、生きている限り身体障害者は人の助けを必要とする。

家族だけでは守り切れない事が沢山ある。

 

 

いつも思う。

「ごめんね、ありがとう」

 

いつも願う。

「母を、お守りください」

 

 

 

「ぶーこちゃん、おしっこしたい。 帰ろ」

「うん、ママ帰ろ」