Abundzu

Lebe gehorsam

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学校の授業より大切なこと/粋な計らい

※米国人の知り合いは 大の学校嫌いだったという。

 高校の英語の授業中、教科書に隠してヘルマン・ヘッセの小説を読んでいた。

 見とがめた教師が取り上げ 何の本かを確かめて言った。

「私の授業より大切だ。外で読んできなさい」

 

 

米国中部レスターの裁判官は 先日の判決にどんな思いを込めたのか。

被告は白人至上主義に染まり 爆弾製造の手引きを入手した21歳の元学生。

テロの準備は最長15年の刑が科せられる。

裁判官は収監しない代わりに、古典文学を読むよう青年に命じている。

ネオナチや反ユダヤの資料収集はやめる、と青年に誓わせた後 裁判官は

ディケンズやオースティンを読んだ事があるかね。

 ハーディやトロロープはどうだ」と尋ねた。

この判決は物議を醸している。

寛大に過ぎ、極右の活動家や若者に悪影響を与えるとの批判も上がる。

中東からの移民でも同じだったか…と 考えなくもない。

ただ、裁判官は青年と向き合い

「感化されやすい孤独な若者の愚かな行為」を罰するより

立ち直る機会を与えた。

「君の一歩一歩を見ている」と語りかけ、

定期的に読書の具合を試すと念を押している。

判決の妥協性の判断は法務長官府に委ねられた。

 

冒頭の米国の知り合いは、あの日の教師の計らいが忘れられず、

英語教師の道を選んだ。

 

裁判官の思いが青年に届くよう祈りたい。

 

深遠な人間の精神世界で自らの魂を解放するといい。

泉下の文豪たちもきっと 手ぐすね引いている。

 

2021.9.19/地方新聞斜面

 

Hermann Karl Hesse, 1877年7月2日 - 1962年

ja.wikipedia.org

 

Charles John Huffam Dickens、 1812年2月- 1870年6月

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Jane Austen 英語発音: [dʒeɪn ˈɔːstən /ˈɑstən]1775年12月16日 - 1817年

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Thomas Hardy OM1840年6月2日 - 1928年

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Anthony Trollope 1815年4月24日 - 1882年12月

ja.wikipedia.org

 

読書の秋、芸術の秋、食欲の秋❤

 

 

誰にでも人生の物語があるように、

過去の作家も 現代の作家も 自分だけの物語がある。

 

知らない誰かの物語に 触れてみるのも良いだろう。

フィクションでも、ノンフィクションでも。

何れ血となり肉となる。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥肉にならない、どうにも喰えん物語もある。 ご注意を。