Abundzu

Lebe gehorsam

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父さんとの約束

※今でもどっか父ちゃんこ(笑)

 

今年初めて父の墓参りに行った。

亡くなって3年ほどたったが、

今まで墓参りに行った事がなかった。否、行きたいと思わなかった。

 

我家は少し複雑で、父は婿養子。

母方の墓に入るのは嫌だったらしく、生前 自分の墓をたてた人。

高台の、

見晴らしの良い場所にある墓には 父しか入っていない。

 

今まで散々人様に色々言われた。

葬式にも出ない、

墓にも行かない、

親不孝の罰当たり者 と。

しょうがないじゃん。

父さんが亡くなった時、私は中国で稼いで居たわけだし。

父が亡くなりました、帰国します。と、私は言えないねぇ。

周りの空気を重くするだけだし、

死んじまったもんは今更騒いでも仕方がない。って思ったし。

母さんは気丈な人だから大丈夫って思ったし。

何より社葬だったから私達親子の出る幕は無い。

 

それに、

死んだって なんとなく思えなくて。

墓にも行きたいって思わなかったんだよ。

母ちゃんも無理強い なんてしないし。

 

2021年8月15日、

なんとなく母さんに「父さんの墓に連れて行って」ってお願いをし、

今年初めて行ってきた。

 

墓石に刻まれた父の名前と戒名をみたら涙が止まらなくてね

死んだんだ、本当に死んだんだ。

もう会えないんだ。って、感情は高ぶり 鼻水と涙が一緒に出た。

目と鼻って本当につながってるのよ。

 

泣き止むまで母さんはずっと傍に居てくれた。

余計な事も言わず、何も話さず、ただ傍に居てくれた。

 

墓に迎盆の華が飾ってあって、

私が知らないだけで母さんはちゃんと来てる。

嫌な事から目を背け、現実を無視し、金ばかり追いかける私は弱虫だった。

 

母さん、ごめんね。負担ばかり掛けてるね。

すぐに性格を変える事は難しいけど、

もう少し思いやりのある人間になれるよう努力します。←声に出しては言わないけど。

 

帰り道、泣いてばかりいる娘の為に母ちゃんがサーロインを買ってくれた。

「すきなだけ、たんと食べなさい」

我家は子供の頃から私が泣くと、すき焼きかステーキになる。

40過ぎても私は父さんと母さんの子供。

 

肉喰って笑って暮らせるよう頑張るよ。

 

なぁ親爺、

喧嘩するまえ約束したよな、私が母さんを守るって。この約束守るから安心してくれ。